金縛り現象について
金縛り現象を一度でも体験したことがある方はかなり多いのではないでしょうか。一般的に金縛りは医学的に説明できる~つまり入眠時に意識だけ覚醒して肉体が弛緩している状態に過ぎない。その際に見る霊の姿や耳元に聞こえてくる霊の声なども単なる入眠時の幻覚である~とされていますが、霊的に見地からすると、その全てが医学者の言う生理的な金縛りと言い切ることはできません。金縛りは霊障によっても起きます。立派な心霊現象です。とくに毎日のように金縛りに遭い、霊らしきものを目撃したり、霊の声を聞いたり、ときにはその霊に襲われたりしている人はその疑いが濃厚であると言えるでしょう。そういう人は一時的に霊に憑依されているか、もしくは寝ている部屋や住んでいる家屋自体に霊的な問題があると考えられます。
霊障解消実例
「引っ越しをした夜から毎晩のように金縛りに遭うようになり、身辺にもトラブルが続出し始めて…」
(千葉県・小川美登利さん(仮名)34歳)
昨年の春、都内から千葉の某所に引っ越しをしました。引っ越し先はマンション12階の1DKの部屋。築20年ほどの何の変哲もない建物でした。
引っ越しをしたその晩、夜中に急に目が覚めました。意識ははっきりしていたのですが、身体が全く動きませんでした。いわゆる金縛りというやつです。耳元にウィーンという低いモーター音のような音が響き、それに混じって女性のすすり泣きのような声も聞こえました。焦った私は、目の動く範囲で室内を見渡しました。すると部屋の隅に置いたまだ開封していない段ボール箱の影に白い服を着た髪の長い女性がうずくまっている姿が見えました。室内は真っ暗なのに、その女性の周囲だけぼんやりと白く光っていました。これは心霊現象に違いないと思い、咄嗟に頭の中で南無阿弥陀仏と繰り返し唱えました。しかし女性の姿は一向に消えず、身体も全く動きませんでした。それどころかうずくまっていた女性が少しずつ動きだし、終いには寝ている私の上へ布団越しに跨ってきたのです。恐怖に駆られた私はそのまま気を失い、再び気がつくと朝になっていました。
こうした奇怪な金縛り現象はその後も毎日のように続き、10日も経たないうちに精神的にすっかり参ってしまいました。金縛りが続くにつれて、日常生活にも支障を来すようになってしまいました。気が疲れているせいで仕事に対する集中力が散漫になり、ミスを連発して上司に注意されるのが日常茶飯事となってしまい、職場での評価がガタ落ちになりました。会社の帰り道、ぼんやりと歩いていてうっかり赤信号の横断歩道を渡ってしまい、危うく車と衝突しかけたこともあります。
これではいけない、なんとかしなくては!と思い、たまたまオカルトやスピリチュアル関係に興味のある友人がいたので彼女に相談したところ、電話占い会社の恵心を紹介されました。さっそく言われた通りに心霊現象に関する鑑定を受けると、挨拶を交わすなり「あなたの住んでいるマンションの部屋…問題ですね」と霊能者に言われました。私は驚きつつも自分が毎晩体験している金縛りについて説明しました。すると先生は「その部屋は、いわゆる事故物件です。5年前に中年の独身女性が自殺しています。金縛りのときに出現するのはその残留思念、つまり地縛霊です」
「事故物件って告知義務がありますよね。私は不動産屋にだまされたということですか?」
「その後、新しい入居者が入ってすぐに出て行ったので不動産屋に告知義務はありません。あなたは知らずにそこへ入居してしまったわけです」
自分でもうっすらと予感していたことをはっきりと言われ、私は肩を落としました。「じゃあ、金縛りから解放されるには引っ越すしかないですね」と聞くと、先生はそれを否定しました。
「ご自分では気づいていないかもしれませんが、あなたは割と霊感が強い体質なのです。それでたまたま霊と波長が合ってしまい、金縛りに悩まされる羽目になったのです。幸い、この霊の波動はさほど強いものではありませんからこの電話で遠隔浄霊をすれば、そのまま住めるようになると思います。ついでに波動修正を施してあなたの霊感体質を押さえ込みますので、もう金縛りに遭うことも霊を見ることもなくなりますよ」
そう言うと先生は、数分間ほど沈黙しました。そして「浄霊が済みました」と教えてくれました。こんな簡単なことで本当に効くのかと疑問に感じましたが、効果はその夜からすぐに現れ、夜中の金縛りはピタリと止みました。同時に霊も出現しなくなりました。
あれからすでに1年以上、同じ部屋で暮らしていますが、もう奇怪な現象は何も起きていません。ただ、他人が自殺した部屋に住み続けるのは気分的に決して良いものではないので、来年くらいには新たに転居しようと考えています。そのときはまた恵心で鑑定を受けて今度は100%安全な部屋を選びたいと思っています。