生霊に憑かれないためには
霊からの影響を受けたからといって、それがすべて亡くなった方の霊とは限りません。中には、生きた人間の霊魂が生霊となり、影響を及ぼしていることもあるのです。実際に生霊に憑かれてしまった体験者の声をご紹介するコーナーの、第2弾をお届け致します。
生霊にとり憑かれないようにするためには、何よりも普段の行ないが重要です。規則正しく健康的な日常を送り、できるだけ負の感情を持たないようにすること。自分自身が負の感情を持っていると、それだけ負のパワーを呼びよせることになります。その結果、生霊にとり憑かれやすくなってしまうのです。
また、人から負の感情を持たれないように接することもとても大切です。生霊が近づきにくくなるよう、笑顔で人に接する、人に親切にする…といったことを常に心掛けましょう。
京都府京都市・奈緒さん(34歳)の場合
聞き手奈緒さんがはじめに異変を感じたのは、どういったことからだったのでしょうか?
奈緒さん今まであまり怪我をすることがなかったのですが、いきなり怪我ばかりするようになり、少しおかしいなとは思いました。
聞き手小さい怪我が増えたのですか?
奈緒さんはじめのうちは、小さい怪我ですんでいたのです。それがだんだん大きくなっていって…。そのうち、体調が悪くなったり、悪いことが続くようになったりしました。
聞き手具体的にはどのようなことが起きたのでしょうか?
奈緒さんはじめは小さな打撲程度だったものが、徐々に大きくなっていきました。誰かに足を引っ張られたような感覚になり、階段から足をすべらせ捻挫したこともあります。その後も、タクシーに乗っていたら追突され首を痛めたり、自転車同士でぶつかり倒れたところ、危うく車に轢かれそうになったこともあって…。
聞き手かなり危険な目にあっているのですね。
奈緒さんそうなんです。それに、原因不明の熱が出ることもありました。
聞き手その原因が生霊だと、どうやって知ったのでしょうか?
奈緒さんネットでいろいろ検索している時に、霊能者に電話で見てもらえることを知り、恵心の霊能者に鑑定してもらいました。
聞き手そこで、生霊にとり憑かれていることがわかったのですね?
奈緒さんはい。生霊にとり憑かれているということだけではなく、生霊となっている人物のことを知り、愕然となりました。
聞き手生霊は誰だったのですか?
奈緒さんそれが、私の友人だったんです。これは、先生が霊視をしてくださってわかったことなのですが、夫と友人は、一度だけ体の関係を持ったことがあるらしいのです。夫は、お酒が入っていたこともあり、割り切った関係と思っていたらしいのですが、友人はそう思わなかったようで、私の知らないところで、夫にしつこく迫っていたらしいです。ところが、夫がまともに相手をしなかったため、その思いが私に対してぶつけられてしまったと先生はおっしゃっていました。
聞き手予想もしていなかった相手が生霊と知り、さぞかしショックを受けられたでしょうね。
奈緒さんそうですね。聞いた時には、頭が真っ白になりました。でも、夫に対する感情だけでは、生霊になるまでには至らないとも言われたのです。
聞き手だとすると?
奈緒さん友人は私に対し、以前から心の奥でずっと妬んでいたというのです。友人とは、私が結婚する前に仕事をしていた職場で知り合いました。意気投合して、すぐに仲良くなったのです。彼女のほうが先に結婚し、その後間もなく私も結婚しました。ところが友人の夫となった人は、酒癖が悪く、ひどい時には殴られることもあったようです。結局、友人は離婚しました。
聞き手それに比べ、奈緒さんのご家庭はとてもうまくいっている…それで妬む気持ちが生まれてしまったのですね。
奈緒さんそのようです。一人では寂しいだろうと思って、よく家に招いていたのですが、友人にとっては、私が幸せをひけらかしているように感じてしまったのでしょう。私にはそんなつもりはなかったのですが…。夫と関係を持ったのも、はじめは私に対して優越感を持ちたいという気持ちからだったみたいなのですが、いつの間にか本気になってしまったようです。
聞き手もともと、奈緒さんに対する嫉妬の気持ちがあり、旦那さんのことがきっかけとなって生霊になってしまったということですね。
奈緒さんそうです。はじめは少し邪魔してやろう…くらいの気持ちが、だんだんとエスカレートしてきて、捻挫や体調不良、事故まで起こすようになってきたようで。
聞き手それだけ強力な生霊の力を、どのようにして断ち切ったのでしょうか?
奈緒さん通常ですと、除霊をすれば被害はおさまるようですが、友人の生霊はとても力が強かったため、生霊返しをしてくださいました。
聞き手生霊となっている本人に対し、霊を返すというものですね。
奈緒さんそうです。本人も、ここまで私に対する嫉妬が大きくなっているとは気づいていないので、先生は霊を返し、本人に気づかせたほうが良いと判断されたようです。
聞き手生霊返しを行なっている最中、何か変化はありましたか?
奈緒さん先生がお経のようなものを唱え始めたとたん、頭がボーっとしてきました。先生の口調がきつくなった時が何度かあったのですが、そのたびに、こめかみのところをつかまれるような感覚に襲われました。生霊返しが終わるとともに、頭がとてもスッキリしたのを今でも覚えています。
聞き手その後、何か変化はありましたか?
奈緒さんはい。あれほど怪我ばかりしていたのに、それが一切なくなりました。また、体調も回復しました。友人はというと、急に実家に帰ると言って去って行ったのです。結果的にはこれで良かったのだと思います。
聞き手元の生活に戻られたようで、本当に良かったですね。本日はご協力いただき、ありがとうございました。