第38回 善財先生交通事故が多発する道路

埼玉県狭山市　瑞葉さん　36歳

近所に交通事故が多発する場所があります。一見とても見通しの良い道なのですが、なぜか車同士が衝突したり、壁にぶつかったり、通行人が轢かれたりするのです。あまりにも事故が多いので、小学生になる上の息子に「あの道は歩いてはいけない」と言っています。噂によるとその場所には事故死した方の不浄霊が棲みついており、道連れに新しい犠牲者を次々と出しているとか、近所の神社の神主さんがお祓いに訪れて「これは手に負えない」と匙を投げたとか……。今度、下の息子も小学校に上がります。何か対策のようなものはないのでしょうか？

善財先生の鑑定

一見見通しが良いにもかかわらず交通事故が多発する場所は日本各地にあります。そして、その多くは、心理的な作用によって起こっています。「ここなら少々飛ばしても大丈夫だろう」と思わせたり、うっかり気を抜いたりしてしまう場所があるのです。しかしごく一部、霊的な要素が原因となっている場所もあります。

道路と交差する形で大きな霊道が広がっている場合などは、交通事故が起きやすくなると言えるでしょう。霊道は霊の通り道。さまざまな霊や妖（あやかし）、神様と呼ばれる自然霊の類がそこを通りかかります。小さな霊道は力の弱い霊体しか通りません。しかし大きな霊道になると、強烈な力を持ち、人に災いを為す存在が通りかかることもあります。不運にもそういった存在と接触してしまった場合、そしてそういった存在を怒らせてしまった場合、その一部は「交通事故」という形で現象化してしまうことになります。

また、低級霊の巣窟となっている場合もあります。最初の事故は、おおむね偶発的なものだったはずです。しかし、その事故によって地縛霊が棲みつき、近隣の住人達から「あの場所で人が死んだ」と噂されると、負の念が蓄積され、ネガティブな場所となってしまうことがあります。そういった場所にはさらなる不浄霊が集まるようになり、負の念が膨れ上がり、通りかかった人に災いを為すレベルになってしまいます。俗に言う「心霊スポット」の多くはこういった現象の結果により出来ています。

ご相談者様のご自宅の近所にあるという道路を霊視いたしました。この道路はどうやら後者、低級霊の巣窟となっているようです。心身の健常な大人が十分に気をつけて通ればまず問題が起こる場所ではありませんので、あまり過剰に恐れる必要はありません。ただ、子供は大人に比べていっそう霊的干渉を受けやすい性質がありますので、お二人のお子さんには今後もその道路を使わないよう厳しく忠告されることをお勧めいたします。

相談者のその後

鑑定ありがとうございました。やはり危険な場所であるということで大変納得しました。子供には改めて「あそこの道は車が危ないから通らないように」と言って聞かせました。大人が気をつけて通れば問題ないとのことでしたが、やはり気味が悪いので、私もその道路を使わないルートで移動することにしています。